スタッフからの一言

蛍狩りとは今日では紅葉狩りと同様に、5月の下旬ごろから水辺などで舞うホタルの幻想的な光を鑑賞して楽しむことをいいます。

この風物詩は、平安時代の貴族たちも楽しんだと言われています。清少納言は『枕草子』の中で「夏は夜。月のころはさらなり。闇もなほ、ほたるの多くとびちがひたる。」と書いています。

とても、やさしい光を放つ蛍ですが、幼虫の期間が約1年ほどあるのに対して成虫期間は1~2週間と短い生き物だそうです。

蛍の一生は、ふ化してから水中で9カ月過ごした後、上陸してサナギになるまで5週間、サナギになって2週間して羽化するそうです。

美しく幻想的な光を出している蛍は、カラの中でじっとしているように見えるサナギの時期に成虫になる準備をして過ごしているからこそ、蛍となって空を舞うことができるのでしょうね。

人も同じように、サナギのようにじっと力を蓄えておく期間が必要なこともあるのかもしれません。

しかし、蛍のようにひとりで耐えるよりも、誰かに相談すると気持ちが落ち着くこともあるのかもしれません。勇気を出して、電話をかけてくれるのを待っています。