スタッフからの一言

NHKの朝の連続テレビ小説『あんぱん』は、“アンパンマン”を生み出した柳瀬嵩（やなせたかし）さんと、その妻・柳瀬暢（やなせのぶ）さんの人生をもとにした物語です。

何者でもなかった二人が、戦争や貧しさ、夢が叶わないつらさなどに何度もぶつかりながら、それでもあきらめずに歩き続けていく姿が描かれています。

「自分には価値がないんじゃないか」「生きている意味が分からない」…そんな思いを抱えていた時期もあった二人が、それでも少しずつ、自分にできることを見つけていく。

そうして生まれたのが、『アンパンマン』という、正しさを貫くことの大切さや、誰かを助けることの尊さを伝える物語です。そこに込められた“愛”や“勇気”は、見ている人に「生きるって、案外捨てたもんじゃないかも」と思わせてくれる力を持っています。

もしも今、心の中に「自分は何のために生きているんだろう」といった思いが、ふと浮かぶようなことがあったなら…このドラマはきっと、何か小さな気づきや、あたたかさを届けてくれるかもしれません。

「無理に前を向かなくてもいい。」…でも、誰かの人生にそっと触れることや誰かに相談することで、ちょっとだけ心がやわらぐことがあるかもしれませんね。