スタッフからの一言
わたしたちと花粉症
2025年4月7日
厳しい寒さもようやく終わりが見えはじめ、桜の季節が始まる…前に、花粉症のシーズンとなりました。
花粉症、みなさまはいかがでしょうか。
花粉症は今や、日本人の2人に1人がかかってしまうと言われています。
スギ花粉の飛散量は年々増加傾向にあり、去年まではなんともなかった人も、今年から「目がかゆい」「くしゃみが止まらなくなった」というケースが後を絶たないようです。
なぜ、スギ花粉の飛散量はこんなにも増加することになってしまったのでしょうか?
その理由として「前年の夏の気温」「日照り」が大きく関係しているようです。
花粉症に影響を与えるスギの雄花は毎年7月から8月にかけて作られています。この時期に十分な日照時間があり、暑い日が続くとスギの雄花は大量に作られ、翌年の飛散量が多くなる…と言われています。
ここ数年の夏は、気温は上昇傾向にあり、雨も少ない傾向にあります(特に昨年は猛暑日が多い夏でしたね)。
こうした夏の高気温と日照りがスギの雄花を育てる好条件となり、花粉の飛散量が増え、年々花粉症が猛威を振るっている…という昨今の状況に繋がっているようです。
このように花粉症の大きな原因を作っているスギなのですが、なぜ伐採しないのでしょう?
その理由はスギが「二酸化炭素を吸収してくれ、環境問題を改善してくれる」「木材として優秀」ということから、私達の生活と切って離せない関係にあるため、無闇な伐採は出来ないことが理由として挙げられるようです。
つまりスギは花粉症で私たちを悩ませる一方、人間の生活とも切り離せない、かけがえのない役割を担ってもいるんですね。
花粉症として私たちを悩ませるスギ。
その一方で、私達の豊かな生活を支えてくれてもいるスギ。
スギからの恩恵は受けつつ、花粉シーズンを正しく乗り越えるためにも、「スギとの上手な付き合いかた」を考え始めてもいいかもしれませんね。